耳管開放症とは?
耳管開放症というのを聞いたことがある人はどのくらいいるのでしょうか?
病気というほどではないのですが、患った当の本人からすれば、イライラ極まりない症状なのです。有名人では歌手の中島美嘉さんなどがこの症状に悩まされたことがあるようです。
耳管開放症(じかんかいほうしょう、英: Patulous Eustachian tube)とは、通常は閉鎖されている耳管が開放されたままの状態になり、耳閉感や自声強調(自分の声が大きく聞こえる)などの症状を引き起こす疾患である。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
耳鳴りとはまた違うの?
耳の耳管があくびをしたときなどに開くわけですが、それが広がったままになると自分の声が響いて聞こえたり、人と会話をしていてそれが気になるので、会話していて自分の声が小さくなったりするのです。耳鳴りの一種のようですが、少し異なります。
”あー”といえば、耳内でゴーっと響き、ほんとにイラっとします。なったことある人にしかわかりません。頭を下げると血流が上がって一瞬治るのですが、ずーっと頭下げて生活するなんて、できませんよね。
私は、この症状に悩まされた挙句、現在はあまり症状が出ていません。わたしなりの解決策、対策を少し紹介したいと思います。同じ症状で苦しんでいる方のお役に立てばと思いながら書いています。
耳管開放症と加味帰脾湯
耳管開放症には、漢方薬の加味帰脾湯が効果的だと巷では言われています。だから、何年か前に楽天で買って一度試してみましたよ、加味帰脾湯を。効果は覚えてないですが、1箱も飲まないうちにやめました。1箱2000円くらいだったと思います。数年後、定期的に悩まされるようになり、気にしないように生活していましたが、人と話していて、まともに会話に集中できないときもあったりするので、どうにかしないと!と思ってはいました。
最近になって、やはり左耳だけゴーと雑音かのごとく言葉を発するたびに響くのでどうにかせんといかんばい!!、という思いは日増しに強くなり、やっぱ漢方か?!と思い立ったのです。GPドクターにも症状を話しましたが、治療法はないらしく、耳抜きしてチューインガムかんでみなさい、としか言いません。ですので自分で治療法を探すしかないのです。
加味帰脾湯って漢方だし、ここオーストラリアならチャイナタウンに行けば漢方の店あるはず!!よし、行って聞いてみよう。と思い、とある中国人街の漢方薬店に行ったのです。
店の中に立っているのは、ハサミで乾燥した薬草を切っている60~70代のお爺さん。うーん、雰囲気あるねぇ!カウンター越しに小さい引き出しがありそこから調合してもらうイメージのあの漢方薬局。
カウンターの後ろにやっぱり引き出しはあったんだ。
ありましたよ、壁一面のあの小さい引き出し。
中国のウン千年という歴史のある薬草ハーブを使った自然な療法の漢方薬。
薬草を煎じて飲む!うーん、なんだか効きそう。
ここはオーストラリアといえどチャイナタウン、お年を召した中国人は英語を話さない人がほとんどです。私は中国語が話せないので、スマホの翻訳機能を使って、耳管開放症を説明しました。
加味帰脾湯
の文字も見せたのですが、店主の反応は、
これは、耳管開放症には関係ないよ、内臓系の疾患のものだよ、だというのです。え?そうなん?驚き!
日本で耳管開放症にも効果があると言われている漢方の加味帰脾湯、本来の効能効果は貧血、不眠症、精神不安、神経症のようです。確かに、血の巡りは悪いから耳管が開いたままになるというのもあるのでしょうけど。
チャイナタウンの漢方薬局で勧められたのは?
その店主がわたしに勧めてくれたのは、こちら
引き出しから、いろんな薬草出して、ブレンドしてくれるのかと思いきや、ん?これはなんと読むのかね?
わたしもそれを期待してたのよー!舌を見せたりして、個人の症状によってブレンドしてくれるのかなー?なんて。
店主いわく、症状が改善されるためには長い時間がかかるよ、とのこと。そりゃぁそうだろうな。そんな即効性あるわけないよね、と長期服用を覚悟で1瓶買ってみたのです。
耳鳴左慈丸???
名前からして、耳鳴りには効くんだろうなぁ、耳管開放症なんだけどなぁ。しかし、治療方法がないのだからやれることはやってみよう。これで改善したらすごいじゃない?
中身は、正露丸の一回り小さいような粒でして、一日一回8錠を飲みます。においは気にならない程度です。
正直、食べ物でも中国産は避ける傾向にある私、店主との意思疎通は翻訳機使ってのみだし、ホントにこれでいいのかなーと半信半疑でした。信じたのは、中国のウン千年の歴史だけ
ところが、
これ、めっっちゃ効果を発揮!飲んで3時間後には改善されてたのです。
嘘みたいなホントの話。
3時間後に改善?完全にプラシーボ効果じゃないのー?ウケるんですけどー。
でも、ホントなのだから仕方ない。
その後、1週間続けて飲んでみたのですが、以後飲まなかった日は、翌日やはり症状が出たりしました。
腎臓と耳管開放症
ちなみにその漢方薬店にて
店主が耳管開放症の私の症状について他に言っていたことですが、
それは腎臓に問題がある!腎臓!
な、なんで腎臓なのよ?とそのとき思ってあまり突っ込みませんでしたが、
自宅に戻り、自身の生活を振り返り、キンキンに冷えたお茶を大量に飲んでいることを思い出し、
これってもしや腎臓に悪い?と思い、好物のキンキン冷え冷え麦茶を試しに1日やめてみたのです。
そしたら、なんと耳の調子が良いのです。ゴーって響かない。いつも昼を過ぎて症状が出るのだけど、昼を過ぎても大丈夫だったのです。それから1週間、麦茶のかわりに常温の水を飲んでいます。お茶やコーヒーというのは利尿作用があるので、確かに腎臓に負担がかかるわけです。
それホント?本人の思い込みじゃないの?
水を飲む代わりに麦茶を飲むというのは間違いだと感じました。
お茶、コーヒーは水分補給にはならないわよね。
純粋に、人間の体には水が必要よ。70%は水分なんだから。それなのに、尿として排出させてはいけない。もちろん過剰な分は排出させるべきだけど。
それにしても腎臓と耳?関係あるんかいな??と思いますが、例えば、足裏はいろんな臓器に関係していると言われています。腎臓が耳と関係しているといってもちっともおかしくはありません。
鍼灸が耳管開放症に?
その他に効果的だと言われているのが、
鍼灸、(needle acupuncture)です。わたしは、試す間もなくあっさり治ったのですが、何年も悩まされている人は、鍼灸を試してみてもいいのかなと思いました。
日本でも、鍼灸で耳管開放症が治ったというのはけっこう見かけましたので、自分も試そうと思っていたところです。
耳鼻科にて、保存療法の効果がなかったという方はぜひ鍼灸院で相談してみてください。その前に漢方薬局でもご相談ください。